株主優待や配当金「権利確定日」「権利付き最終日」「権利落ち日」いつまでに株保有
配当や優待目的の銘柄の情報を見ると権利確定月と書いてあります。
権利確定月には月末と書いてることが多いのですが、最初理解できず、月末に株を買えば権利が得られるのかと思ったら間違いでした。
権利確定月以外にも「権利確定日」「権利付き最終日」「権利落ち日」などがあって意味が分かりませんでした。
欲しい配当や株主優待を得るためには、いつまでに株を持っておけば良いのかしっかり確認していきましょう。
株主優待とは
株主優待とは、企業が株主に対し、自社の製品やサービスなどを提供する制度です。
安定的な株主となってくれる個人株主の増加や、自社の宣伝などを目的に行われる。
各企業が任意で行う制度ではあるが、2021年1月時点で1,500社以上が実施していて、株式投資の魅力のひとつになっています。
配当とは
企業が株主に利益を一部を分配することです。
配当は株主が保有する株数に対して分配されますが、回数は年に1~2回だったり毎月の企業もあって様々です。
日本の企業では、年に1~2回が多いようです。
では株主優待や配当を得るには「権利確定日」「権利付き最終日」「権利落ち日」などのいつまでに株を購入しておけばいいのでしょうか。
権利確定日
権利確定日は株主名簿に記載されて優待品かもらえる権利が確定する日です。
権利確定日はそれぞれの企業が定める日決算期末や月末に設定されることが多いですが、15日や20日に設定している企業もあります。
しかし「権利確定日」に株を買っても権利を得ることはできないのです。
優待品かもらえる権利を得るには「権利付き最終日」までに株を購入する必要があります。
権利付き最終日
「権利付き最終日」は 「権利確定日」から2営業日前の日のことを言います。
「権利付き最終日」とは、この日までに株を保有していれば株主の権利が得られる最終の取引日のことで、「権利確定日」の2営業日前が「権利付き最終日」になります。
「権利確定日」の株主名簿に掲載されるまでは時間がかかるので、2営業日前の「権利付き最終日」までに株を所有しておく必要があるのです。
*2営業日前は土日や祝日は営業日にカウントされないので注意が必要です。
「権利付き最終日」の当日の後場取引終了までの買付けて株を所有していなければいけません。
東京証券取引所に上場する銘柄は15時まで、それ以外の名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所に上場する銘柄は15時30分までに株を購入する必要がある。
証券会社によっては夜間にも株を売買できるが、夜間取引での買付分は翌営業日扱いとなるので、「権利付き最終日」の夜間取引で株を買っても、直後の「権利確定日」に株主の権利は得られないので注意が必要ですね。
「権利付き最終日」に売ってしまうと、権利は得られないのでご注意が必要です。
では権利は得るにはいつ株を売るといいのでしょうか。
権利落ち日
「権利落ち日」は「権利付き最終日」の翌日の営業日のことを言います。
この日に株を買っても「権利確定日」までに手続きが間に合わないので、株主の権利は得られません。
「権利落ち日」は「権利付き最終日」まで保有していた株を売っても受渡日が「権利確定日」の後になるので、株主の権利を得られます。
なので株主優待や配当金の権利を取るための目的ならば、購入した株を「権利落ち日」なら売ってもいい日になります。
つまり、株主優待や配当金目的の銘柄は「権利付き最終日」の取り引き終了時間に購入して、翌日営業日(権利落ち日)の取り引きの開始直後に売却すれば株主優待や配当金がもらえることになります。
配当金や株主優待目的の銘柄の「権利確定日」が月末の場合、2022年の「権利確定日」「権利付き最終日」「権利落ち日」「権利確定日」の表を作成しました。
2022年権利付き最終日・権利落ち日・権利確定日一覧
日付 |
権利付き最終日 (この日までに購入) |
権利落ち日 (売ってもいい日) |
権利確定日 |
---|---|---|---|
2022年1月 | 1/27(木) | 1/28(金) | 1/31(月) |
2022年2月 | 2/24(木) | 2/25(金) | 2/28(月) |
2022年3月 | 3/29(火) | 3/30(水) | 3/31(木) |
2022年4月 | 4/26(火) | 4/27(水) | 4/28(木) |
2022年5月 | 5/27(金) | 5/30(月) | 5/31(火) |
2022年6月 | 6/28(火) | 6/29(水) | 6/30(木) |
2022年7月 | 7/27(水) | 7/28(木) | 7/29(金) |
2022年8月 | 8/29(月) | 8/30(火) | 8/31(水) |
2022年9月 | 9/28(水) | 9/29(木) | 9/30(金) |
2022年10月 | 10/27(木) | 10/28(金) | 10/31(月) |
2022年11月 | 11/28(月) | 11/29(火) | 11/30(水) |
2022年12月 | 12/28(水) | 12/29(木) | 12/30(金) |
「権利付き最終日」までに株を買って「権利落ち日」に株を売っても配当や株主優待の株主の権利は得られます。
最後に・・
「 権利確定日」は、ほとんどの銘柄は月末ですが、20日や15日という銘柄もあります。
その場合は「 権利確定日」は含まない2営業日前に株を購入すると配当金や株主優待の権利は得られます。
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私の今までの損益記録は別のブログで記録していました。
最後までありがとうございました。